こんにちは
日野市の百草園駅前鍼灸院です。
本日も頂いた質問に回答していきます。
Q,「鍼は癖になる」というのは本当ですか?
A,「鍼は癖になる?」というご質問をいただくことがあります。これは少し誤解を含んでいます。いくつか、思いつく限りご説明いたします。
1. 「癖になる」と言われる理由
鍼灸治療を受けた多くの方が「体が軽くなった」「痛みが和らいだ」「リラックスできた」といった心地よい変化を感じられます。そのため「また受けたい」と思われるのは自然なことです。
ただし、これは体が治療に依存するのではなく、「バランスが整った状態をもう一度体験したい」というお気持ちの表れです。言い換えると、「癖になる」という表現は、鍼灸治療の効果を実感できている証でもあります。
2. 鍼灸治療に依存性はない
鍼灸治療には薬物のような依存性は一切ありません。治療を中止したからといって、症状が急に悪化することもありません(たぶんここを一番心配されているのかと思います)。むしろ体の自然治癒力が高まり、治療の頻度を減らしていける方も多くいらっしゃいます。
3. 続ける理由は「健康維持」
現代社会ではストレスや疲労、不規則な生活習慣によって体調を崩しやすい環境にあります。そのため、症状の改善だけでなく、健康維持や予防のために定期的に通われる方も少なくありません。
これは「癖になる」というよりも、ヨガや運動と同じように「日常生活の中で体を整える手段」として取り入れているとお考えいただくと分かりやすいと思います。
4. 治療をやめた場合
治療をやめたからといってすぐに悪くなるわけではありません。ただし、治療によって整っていた体のバランスが日常生活の影響で崩れると、再び症状が出ることはあります。これは鍼灸治療が原因ではなく、もともとの生活習慣や環境によるものです。
そのため、治療の中ではセルフケアや生活習慣のアドバイスも大切にしています。
5. 治療を続けるかどうかはご自身で決められる
鍼灸師はお体の状態を拝見し、最適と思われる治療プランをご提案しますが、無理に通っていただく必要はありません。ご自身の体調や生活スタイルに合わせて、ご自由に選んでいただけます。
結局のところ
「鍼灸治療が癖になる」というのは、依存性があるのではなく、治療によって得られる心地よい変化や健康維持のために継続される方が多い、という意味合いです。治療を続けるかどうかは患者さんご自身で自由に選んでいただけます。
