こんにちは。
日野市の百草園駅前鍼灸院、受付の大井です。
今回も前回のつづき、丸の内・三菱一号館美術館で開催されている「異端の奇才、ピアズリー展」の紹介をします。
ピアズリーは19世紀末にイギリスで活躍した画家です。
裕福ではない生い立ちの為、本格的な絵画の勉強は叶わなかったけれど耽美的・幻想的な世界を描き注目されました。
当時、戯曲作家として一世を風靡していたオスカー・ワイルドの本「サロメ」の挿絵を担当し話題を呼びます。
当時の印刷技術に合う白と黒のモノクロで、非常に繊細な線画の巧みさは目を瞠ります。
作家ワイルドが同性愛の疑いで逮捕された余波によりピアズリー自身も不遇の憂き目に…。そして持病の肺結核により25歳で夭折します。
彼が画家として活躍したのは生前たったの5年程ですが、その作品は現代までたくさんのアーティストや作品に影響を与えています。
そして、19世紀末のヨーロッパはアールヌーボーも誕生し、ピアズリーを含め、クリムト、エゴン・シーレ、ミュシャ、ロートレックなど今も人気の芸術家たちが次々と出現した事にも驚きます。
世紀末美術や近代洋風建築に興味のある方、美術館隣のレトロカフェも楽しみながら鑑賞されてはいかがでしょうか。
