こんにちは
日野市の百草園駅前鍼灸院です。
先日患者様からこんなご質問を頂きました。
Q,インフルエンザワクチンを接種した後に鍼灸施術を受けても大丈夫でしょうか。
A,インフルエンザワクチン接種後に鍼灸治療を受けることは、基本的には問題ありません。安心してご来院ください。
ただ、少し注意点があります。
厚生労働省によると、インフルエンザワクチンで比較的多くみられる副反応として、接種した場所(局所)の赤み(発赤)、はれ(腫脹)、痛み(疼痛)等が挙げられ、約10~20%に起こるとされています。
また、全身性の反応としては、発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)などがみられ、5~10%に起こるとされています。
インフルエンザワクチンが、鍼灸治療に直接的な影響は考えにくいですが(逆も同じ)、発熱や倦怠感で来院が難しい場合は無理をしないでください。また、接種した部位に腫れや発赤がある場合はその部位に鍼灸は出来ないので、治療の選択肢が狭まる場合があります。
上記の副反応は通常2~3日で消失しますので、副反応が落ち着いてからでも大丈夫です。
また、今年(2024年)から経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト)が正式に承認され接種できるようになりました。注射ではなく、鼻にスプレーをするタイプのワクチンです。注射をしないので痛みなく簡単に行えます。かつ、一回の接種でワンシーズンもつので、子供にうってつけです。
ただし、気を付けなければならない点があります。まずは接種適応年齢です。日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会によると、2~19歳未満とされています。あと金額です。一般的な注射で行うワクチンよりも少し高額(8,000~9,000円程度)となります。
フルミストはインフルエンザウイルスの毒性を弱くした「生ワクチン」を使用しているため、接種後に風邪症状が出る場合があります。そして、まれに周囲の人に軽度の感染が広がる可能性があるとされています。約2週間はその可能性があるそうです。
そのため、周囲にご高齢の方やご病気の方がいらっしゃる場合は、接種後2週間程度は接触を避ける方が望ましいとされています。お気を付けください。
(2024.11)