こんにちは。
日野市の百草園駅前鍼灸院、受付・大井です。
今日は最近観たおすすめの映画を紹介します。
映画館ではなく、Amazonプライムビデオでの鑑賞です。
制作は2017年アメリカ映画、タイトルは「30年後の同窓会」です。
原題” LAST FLAG FLYING”
1970年代ベトナム戦争に従軍した元海兵隊員の男3人のほろ苦いロードムービーです。
時代背景は2003年、同時多発テロ後のイラク戦争中のアメリカ。
初老に差しかかり、流行らないバーを経営している男サルの元へ30年ぶりに軍隊時代の旧友ドクが訪ねてきます。
突然の訪問に驚きながらも再会を喜ぶサル。
二人が再会を祝って飲み明かした翌日、ドクに案内されて見知らぬ教会へ行くと、そこでミサをしていた黒人牧師はかつて同じ部隊で血気盛んな暴れん坊だったもう一人の旧友ミューラーでした。
今は結婚して分別のある牧師となりすっかり落ち着いた生活をしているミューラー。
ドクとサルはミューラーの自宅での食事に招かれます。
30年ぶりの再会を懐かしみながらも沈んだ様子のドク。
理由を聞くと、妻は一年前に病で他界、そして二日前に一人息子がイラクで戦死した知らせが届いたばかりだというのです。
戦地から運ばれてくる息子の遺体を引き取るための旅に同行してほしいのだとドクが二人に依頼します。
サルとミューラーは戸惑いながらもドクの願いを引き受け、三人の旅が始まります。
戦死した息子を迎えに行く悲しい旅路ですが、30年ぶりに道中を共にしながら語り合い、衝突もしながらそれぞれの人生を見つめ直していきます。
大切な息子を亡くしたドクに寄り添いながらも、思い出話も盛り上がり30年の心の距離も近付く三人。
そして自分たちが戦争中に起こしたある事件と過去の自分にも正面から向き合うことになります…
多くの人々が息子や夫、家族を戦争で失うことは、いつの時代も変わりません。
戦争の意義の問いかけを静かに、笑いや優しさも交えて描いています。
登場人物は主人公3人と数名の男たちしかほぼ出てこない静かな作品ですが、出演者の演技の上手さが光ります。
中でも私のイチ押しは率直で歯に衣着せぬサル役を演じたブライアン・クランストンです。
ドラマ「ブレイキング・バッド」主演でエミー賞主演男優賞受賞、舞台でもトニー賞主演男優賞受賞などの演技派です。
監督は「スクール・オブ・ロック」などのリチャード・リンクレイター。
私が最近観た映画の中ではベストかも!というおすすめ映画です。
(公開は8年前の映画ですが…)
