こんにちは
日野市の百草園駅前鍼灸です。
本日も患者様から頂いた質問にお答えしていきます!
Q,鍼治療は癖になる(一度はじめるとやめられない)って本当?
A,「鍼灸治療は一度始めるとやめられなくなる」という噂を耳にすることがありますが、これは少し誤解を伴っています。思いつく限りご説明いたします。
- なぜ鍼灸治療が「癖になる」ということがあるのか
多くの方が鍼灸治療を受けた後に「体が軽くなった」「痛みが楽になった」「リラックスできた」といったポジティブな効果を実感されます。このような心地よい体験から、「また治療を受けたい」と感じるのは自然なことです。
ただし、これは身体が鍼灸治療に依存するわけではなく、鍼灸治療によって得られる心身の「バランスの良い状態を再び味わいたい」と思うからです。言い換えると、「癖になる」というのは鍼灸治療がもたらす健康効果を感じている証とも言えます。
- 鍼治療は依存性を生まない
鍼灸治療には薬物のような化学的依存性は一切ありません。治療を止めたことで症状が急激に悪化することもありません。むしろ、鍼灸治療を受けることで体の自己治癒力が高まり、長期的には治療の頻度を減らしていくことが可能です。
例えば、慢性的な肩こりや腰痛を持つ方の場合、初期は症状緩和のために数回続けて治療を受けることをおすすめすることがあります。しかし、症状が改善し、体のバランスが整うにつれて、治療間隔を徐々に広げていくことができます。
- 鍼灸治療を続ける理由:メンテナンスのため
現代社会では、ストレスや疲労、不規則な生活習慣などで、体調を崩しやすい環境に置かれている方が多いです。そのため、健康を維持する目的で定期的に鍼灸治療を受ける方もいらっしゃいます。
これは、鍼灸治療を「癖にしている」というよりも、「ヨガ、運動のように健康維持の手段として取り入れている」と考えると良いでしょう。定期的にメンテナンスを行うことで、大きな不調を未然に防ぎ、より快適な日常生活を送ることができます。
- 鍼灸治療をやめたらどうなる?
もし鍼灸治療をやめた場合でも、すぐに体調が悪化するわけではありません。ただし、鍼灸治療を受けることで改善していた生活習慣や身体のバランスが元に戻ると、症状が再発する可能性があります。これは、鍼灸治療そのものが原因ではなく、体の不調を引き起こす日常的な要因が変わっていないためです。
そのため、鍼灸治療を受ける中で、生活習慣の見直しやセルフケアの方法を学ぶことも重要です。私たち鍼灸師は治療だけでなく、健康を維持するためのアドバイスもお伝えしています。
- 鍼灸治療を続けるかどうかは自分で決められる
鍼灸師は、患者さんの身体の状態を検査で確認した後、患者さんにとってベストと思われる鍼灸治療方針をお伝えします。その上で、患者さんの自主性に基づいて行っていきます。無理に続ける必要はありませんし、ご自身の生活や健康状態に合わせて自由に選択できます。
まとめ
「鍼灸治療が癖になる」というのは、依存性があるわけではなく、治療の効果を実感した結果、健康の維持や快適な体調を求めて定期的に通う方が多いということです。一方で、治療を続けるかどうかは完全にご自身の選択に委ねられています。
鍼灸治療を気軽に取り入れたい方も、ピンポイントで利用したい方も、お一人お一人に合わせた治療プランを提供しております。ご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください!